ポセイドン(ネプチューン)【海神、海、波、流れ、地震、航海、水】

ギリシャ・ローマ神話

Poseidon、Neptunus、Neptune。ポセイドンは、海や川、湖沼とそこに住むものを支配する神。オリュンポス十二神の1柱で、海を自在に操り、最高神ゼウスに次ぐ圧倒的な強さを誇る。海洋の全てを支配し、全大陸すらポセイドンの力によって支えられている。航海・海運・海運業者の守護神。地震もコントロール出来る。また、地下水の支配者でもあり、泉の守護神ともされる。ウマの創造神でウマの守護神。四大元素のうち「水」の擬人化としても扱われることがある。

ギリシャ神話ローマ神話英語
ポセイドンネプトゥヌスネプチューン

クロノスとレアの息子で、ゼウスの兄のひとり。妻は、ネレイス(海の精霊たち、海の女神たち)のひとりであるアンフィトリテ、そのあいだにいる3人の息子のうち1人はトリトン。

『ネプトゥヌスに扮したアンドレア・ドーリア』(アーニョロ・ブロンズィーノ/1540-1550年頃)

ティタノマキア(ゼウス率いる神々が、クロノスとティターン神族を倒した戦い)の際に、キュクロプスから贈られた三叉の矛(トリアイナ、トライデント)を最大の武器とし、これによって大海と大陸を自在に支配する。これを使うことで、容易く嵐や津波を引き起こし、大陸をも沈ませることができる上に、万物を木っ端微塵に砕くことができる。これほど危険な武器を持つにもかかわらず、かなり激しい性格で、怒らせると嵐や洪水が引き起こし、しばしば傲慢な人間たちを罰したとされる。

海の生き物をはじめとして、さまざまな生き物を創ったとされ、妻アンフィトリテのためにイルカを、愛人デメテルのためにウマを創造した。

キーワード

海神、海、波、流れ、地震、航海、水

関連するシンボル

イルカ

ポセイドン(ネプチューン)が、本妻であるアンフィトリテの愛を得るために創造したのがイルカでした。

イルカ

ウマ

ポセイドン(ネプチューン)は、愛人のひとりであるデメテルの気を引くためにウマを創造したとされる。はじめ彼の求愛を拒んでいたデメテルも、この美しいウマの姿を見て喜び、すっかり考えが変わり、愛人となったとされています。

『ネプチューンの馬』(ウォルター・クレイン/1892年)

海王星

「海王星」は英語で「Neptune(ネプチューン)」といい、ポセイドン(ネプチューン)のことです。1846年に望遠鏡を用いて発見された「海王星」は、きれいな青色の見た目で、その海のような見た目から、海の神である「ネプチューン」と名付けられました。

海王星

三叉の矛(トリアイナ、トライデント)

ポセイドンは、海の神であると同時に地震を起こす神でもあり、彼が怒ったときには、最強の武器であるトリアンナ(トライデント)で地を突いて地震を起こし、さらに大波、津波、嵐を巻き起こすとされています。また、似ている武器として、インド神話におけるシヴァは「トリシューラ」と呼ばれる三叉の槍を片手に持ち、これを悪しき存在を打倒するために使用しました。

メドゥーサ

長い髪を持つメドゥーサが、ヘビの髪の毛そいう恐ろしい姿に変えられたのは、メドゥーサとポセイドンがアテナの神殿で交わったためであるという説がある。

『メドゥーサ』(ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ/1595-96年頃)

登場するオラクルカードデッキ

『Gods and Titans』by  Stacey Demarco

ポセイドン 流れ

ポセイドンが象徴するのは「海」そして「水」であり、「水」の本質は「流れること」にあります。ポセイドンのもたらす流れに身をまかせるとき、創造性や安らぎ、そして繁栄の大きな「流れ」が来ていることが期待できるでしょう。この世を流れる大きな流れを楽しむチャンスがやってきました。また、ポセイドンは気性が激しく、移ろいやすいことで有名です。人間の感情ひとつで、彼のもたらす流れは方向を変えてしまうこともしばしばです。ですから、感情のバランスを整え、望む方向へとまっすぐ進んでいけるように「流れ」を設定してください。自分が心の奥底から望めば、ポセイドンは確実に「流れ」を創り出してサポートしてくれます。このカードを引いたとき、海の保護・保全活動に参加することもおすすめです。海のための活動することは、海の神ポセイドンのエネルギーをよりポジティブに感じ、利用することができるでしょう。

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