オラクルカードに興味を持ちだしたころ、本屋さんで見かけてかなり気にはなっていたものの、購入するまでになかなか時間がかかったデッキです。その理由は①デッキの枚数が多いこと、②ガイドブックが分厚いこと、③絵柄が可愛すぎる♡こと、でした。
しかし、実際には、カードの枚数は68枚なのでタロットカード(78枚)よりも少なく、ガイドブックもページ数こそたっぷりですが、リーディングに必要な本質はカードの下に一文で書き込まれていて、それほど重たいメッセージでもありませんでした。また、可愛すぎると思っていた絵柄も、個人的な好みの“美麗系”(?)ではないものの、リアル感のある動物が美しい装飾をして描かれており、特に可愛すぎるということはありませんでした。むしろ、動物のカードにしては珍しく、激しさや荒々しさを感じさせない、とても優しいメッセージを与えてくれるデッキです。

The SPIRIT ANIMAL ORACLE:基本情報
自然界に住む精霊たちは共有すべきことがたくさんあり、彼らの忘れられた言語の秘密が、The Spirit Animal Oracle を通じて皆さんに提供されるようになりました。彼らは私たちに、私たちがスピリットにおいてひとつであり、統一された意識の中でこの地球上のすべての生き物とつながっているという、私たちの本質的な真実を取り戻すよう促します。カードを引くことで、この知恵を分かち合い、自分の人生をより適切に導き、認識されている限界の壁を乗り越え、自分の無限の可能性に波長を合わせることができます。
この美しくイラストが描かれたオラクルカードデッキの68枚のカードには、さまざまな動物、昆虫、魚、鳥の高次のスピリットが表されています。すべての動物には超越的な原型的な象徴性があり、深く永続する真実のメッセージを保持する普遍的な意味があります。直観の達人でオラクルの専門家であるコレット・バロン・リードの指導により、あなたはスピリットとのパートナーシップに目覚め、世界に奉仕する現実を共同創造することができます。
『The SPIRIT ANIMAL ORACLE』裏面説明文より引用・翻訳
枚数:68枚
ガイドブック:204ページ
カードサイズ:128×90mm
パッケージサイズ:13.6×10.3×6.4 cm
著者:Colette Baron-Reid
アートワーク:Jena DellaGrottaglia
動物のぬくもりを感じるマットな材質
カードの質感はサラリとしていてマット感があり、光沢のないコーティングがされています。すべりはよい方ですが、シャッフルの際にはある程度吸着して、まとまる感じがあります。カードのフチの加工が丁寧で、シャッフルによる痛みが気になりません。

マットなカードが、動物たちのぬくもりを感じさせ、動物の持つ荒々しさよりも、スピリットとしてのメッセージをより引き立たせています。ほかの動物のカードにはない、高次の動物としてのエネルギーを感じさせてくれます。
デザインされている動物も、それぞれ装飾品を身につけていますが、人間としてではなく、それぞれの動物として美しく描かれており、自然のなかでスピリットとしての役割を果たす姿として感じることができます。アートデザインも、ほかの動物のカードとは違って自然の動物をベースにしていることで、スピリットとしての側面を引き出すのに重要な役割を果たしています。
マグネットとリボンのついた、箱のデザインもステキです。開けるたびに、動物の世界につながるようなワクワク感を感じることができます。

適切であり、ストレートなメッセージ
動物のスピリットからのメッセージをテーマにしたこのデッキは、非常に直感的かつストレートなメッセージを与えてくれます。カードの下に、わかりやすく添えられた一文のメッセージが有無を言わせないシンプルストレートなメッセージとして現れてくるのです。
動物たちから教えられることは、進化の歴史のなかで、わたしたちはすべての動物の要素を持っていて、それが今でも遺伝子レベルで引き継がれているということです。すなわち、動物のカードを使う時、そこには自分の一側面がはっきりと表現されているのであって、どれも自分のひとつの姿であると解釈されると、それは直感的であり、適切かつストレートなメッセージとして伝わってくるのです。
キーワードだけでも十分リーディングできる
ガイドブックでは1枚のカードに対して、3ページほどの解説がついており、正位置・逆位置の違いとしてがっつり解説されています。しかし、基本的にはカードの下に書かれている「キーワード」としての一文で十分で、それをより嚙み砕いて解説した文章がガイドブックになっています。練習の時点では、じっくりと読み込むこともいいでしょうが、実践の段階で読み直すことはあまりないでしょう。それくらい、この「キーワード」の一文のメッセージが強いのです。動物の知識としても、解説程度、一般的な理解というくらいにしか書かれていません。

確実性を求める質問はダメ。
ガイドブックにはっきりと書かれているのは、逆に珍しい感じがしますが、Yes/Noの質問や、未来への確実性を求めるような質問はしないようにと明記されています。オラクルカードを扱う(占い全般もそうだが)うえで、当然のことではありますが、動物のスピリットとして、自然の無限の可能性を感じさせるデッキとして、特に明記されているのは興味深いところです。

このデッキでは、逆位置を採用します。ガイドブックには「Protection Message」として分けて書かれているのが、逆位置のメッセージですが、基本的にはタロットカードの逆位置のような読み方で対応できます。
特別な予備知識は必要なし!サクッと読めちゃうシンプルさ
このデッキを読み解くために、特に必要な予備知識はありません。もちろん、多少動物たちに関する知識があったほうがいいことも事実ですが、書かれているメッセージがとてもシンプルであるため、それだけで十分にリーディングを楽しむことができます。また、英語で書かれていますが、それほど難しい表現は出てこないので、単語さえ押さえておけば、サクッと読めてしまいます。
絵柄をみる=リーディングではない
メッセージがシンプルであり、描かれる動物も自然な感じであることから、絵柄をみて、リーディングするというタイプのひとには不向きなデッキになっています。予備知識も必要なく、キーワードを拾うことができれば、リーディングできますが、逆に直感だけで読むということは難しいでしょう。そこがシンプルイズベストなカードとしてのいいところでもあるわけですが。

オラクルカードの入門におすすめ!
メッセージがシンプルでわかりやすいので、オラクルカードをこれからやっていきたい人にはおすすめの作品です。おみくじ感覚で引いて、サラリと当たるオラクルカードの面白さに触れることができます。また、質問の仕方は考える必要がありますが、答えがシンプルに返ってくるために、「今日の運勢(例えば、気をつけること)」~「人生のアドバイス」まで、幅広くメッセージを求めることができるのも魅力のひとつです。
ほかのデッキよりもシンプルな英語表現が多いため、オラクルカードに使われる英語を勉強するための入門的な教材としても有用でしょう。
これから始めるひとたちへ。
くり返しになりますが、これからオラクルカードをはじめるひとたちへ、おすすめのデッキのひとつです。メッセージのシンプルさ、絵柄の可愛さ、カードの枚数の多さはどれをとっても入門にピッタリです。(最初のカードの枚数が多いと、後から別のデッキにとっつきやすくなります。)

また、簡単な英語でキーワードが書かれているカードは意外と珍しく、初めのうちにこういったキーワードも拾う習慣を身につけておいて損はありません。オラクルカードのリーディングで、絵柄だけをみて読むひとをたまにお見掛けしますが、それは「あいうえお」を「あかさたな」と読むようなもので、考えてみるとかなりやばいことがわかります。今からでも、ちゃんと英語を読むこと、そのカードには作者による意志が込められていることを学んでおきましょう。それがカードに対する礼儀だと、個人的には思っています。
あと、このカードのポケット版が発売されています!これは缶入り(!)で、持ち運びにも便利なので、こちらも合わせて購入しておくと、いつでもどこでも使用することができ、どんどんカードと仲良くなることができます!
カードに含まれる象徴一覧
- アリ
- アンテロープ
- アルマジロ
- アナグマ
- コウモリ
- ビーバー
- ミツバチ
- ボブキャット
- ヒグマ
- バッファロー
- チョウ
- カナリア
- ネコ
- カメレオン
- ウシ
- コヨーテ
- カラス
- シカ(Deer)
- イヌ
- イルカ
- ハト
- トンボ
- ワシ
- デンキウナギ
- ゾウ
- フラミンゴ
- キツネ
- カエル
- キリン
- バッタ
- (グラウンドホッグ)ウッドチャック
- タカ
- ウマ
- ハチドリ
- コアラ
- コイ
- ライオン
- トカゲ
- ガ
- ネズミ
- ナイチンゲール(サヨナキドリ)
- カワウソ
- フクロウ
- パンサー
- オウム
- クジャク
- ブタ
- ヤマアラシ
- ウサギ
- サイ
- イソシギ
- コガネムシ
- タツノオトシゴ
- スカンク
- ヘビ
- クモ
- リス
- シカ(Stag)
- ヒトデ
- ハクチョウ
- ターキー(七面鳥)
- カメ
- ハゲタカ
- カリバチ
- クジラ
- 白いワタリガラス
- オオカミ
- ウォンバット
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