Angels among Us:レビュー【神さまの存在をもっと身近に感じられるオラクルカード】

カードレビュー

カードのパッケージ写真を見た瞬間に「予約してでもほしい!」ってなったカードデッキです。デザインがあまりにもおしゃれで、かっこよすぎる!神様やアセンデッドマスターたちが、現代風のストリートファッションで描かれてしまう斬新なアイデアに強く惹かれました。こうやって現代のファッションで描かれると、遠い存在だった神さまが、なんだか近しいような、そのへんにいるような、そんな気がしてくるのです。

とはいえ、逆に心配になったのも事実です。日本的な感覚で「神さまたちにこんなことして大丈夫なんか?バチ当たらんのかな?」って思ってしまうわけです(笑)。まぁ、そんなのはまったく心配なく、オラクルカードとして的確なメッセージを与えてくれるし、神様たちを身近な存在として考える機会にしてくれたむしろありがたいデッキです。神々しく威厳のある神様たちもステキですが、ストリートまで降りてきてきてくださるのも、またおもしろい。なんだか街中で似ているひとを見かけると、ドキッとしてしまうようなデッキです。

Angels among Us:基本情報

このデッキは、天使やアセンデットマスターの伝統的かつ従来のイメージを捨て去り、ストリートのアートを呼び起こし、神聖なものを非常に楽しく、非常にアクセスしやすく、非常に簡単に接続できるようにします。あなたの個人ポータルのロックを解除して、内なる神聖さを活性化し、あなた自身のブランドの力と魔法に目覚めてください。

これらの天使たちは、あなたがこの人生で最高で最高の人生を創造し、生きることができるように力を与えてくれるでしょう。

何を待っていますか?

『Angels among Us』裏面説明文より引用・翻訳

枚数:36枚

ガイドブック:123ページ

カードサイズ:128×90mm

パッケージサイズ:10.2×3.3×14cm

著者:Victoria Maxwell

アートワーク:Ellie Grant  

ビビットな色使い&おしゃれデザインがたまらん!

カードの質感は、ツルっとしていてフチまでしっかりとコーティングされています。特筆すべきは、ショッキングピンクのエッジ!開封した瞬間から「なんじゃこりゃあ!」とびっくりしてしまいました。エッジのピンクとバックのネイビーがすばらしいコントラストで色彩のビビットさを引き立てています。

「なんじゃこりゃあ」なピンクエッジ

神さまや聖人、アセンデッドマスターたちのカードで構成されたデッキであるため、通常なら馴染みにくさを感じたりすることもありますが、このカードはむしろ、ストリート感満載で「あ、ちーっす」というような軽さがあります。ただ、それで品が失われているわけではなく、それでも神々しさがちゃんと表現されていて、ありがたい人物として感じられるのがこのデッキのすばらしさです。

メルキゼデク「スピリチュアルの開発、戦略、引き寄せの法則」

旧約聖書に登場するメルキゼデクも、このデッキのなかではこんな“イケオジ”です。何回みても、このデザインはたまりません!神さまたちをこうも馴染みやすい姿で表現してくれた作者に感謝です。

人物が語りかけるような直感的メッセージ

このデッキに登場するのは、大天使、キリスト教の聖人、アセンデッドマスター、それから神と女神です。あわせて36人の人物がすべて現代のファッションで描かれています。そのため、どのカードを引いても「いいか、~だぞ」というように、人物が語りかけるようなメッセージとして受け取ることができます。

マグダラのマリア「神聖な女性性、献身、聖なる性」

ただし、カードに書かれている文言は筆記体のキーワードのみで、それぞれの人物の背景を知らなければ明確なメッセージとして言葉にするのは難しいかもしれません。人物像がメインのため、カードの絵柄から得られる情報が、ほかのオラクルカードと比べて少ない傾向があります。しかし、逆に、人物について勉強するきっかけとしては有意義であり、それぞれの人物について知れば、このカードの人物がなぜこの服装で描かれるのか、なぜこんなタトゥーや装飾品を身につけているのかがわかるようになってきます。そうすることで、このカードの味わい深さがだんだんわかってくるのです。単に現代チックに描かれるからおもしろいというだけではない、奥深さがあります。

天使からはじまり、聖人、それからエジプト神話、インド神話など、幅広い伝説・神話から登場しているのもおもしろいところです。「観音」が女神として登場していますが、日本の女神というよりも、仏教の女神であり、東洋の聖母として描かれています。

知識はサラッと、あとは解釈の解説

ガイドブックには、それぞれの人物に関しての基本的な知識がサラリとまとめてあります。こういった書き物に触れてからあとで自分で調べてみると、さらにこの人物についての理解が深まっていくものです。そういう意味では、人物系オラクルの入門編としてオススメできます。

リーディングだけを楽しみたい場合には、人物がわからなくても「The Oracle」と書いてある短い文章を読めばじゅうぶんです。また、キーワードから読み解くこともできるようになっています。いずれにしても「この人物が語りかけている」ということでリーディングしていくと、スッと言語化できるようになっています。まさに、好きな有名人の写真(ブロマイド)からパワーをもらうような感じです。

ガイドブックとしては、それぞれの人物のモデルを載せてくれたらもっとおもしろかったと思っています。まぁ、でも、それをやってしまうと著作権やら肖像権やらが大変なことになってしまうのかしら。

マーリンは『ファンタスティックビースト』の主人公ニュートじゃんって、すぐに思ってしまったけど、確認のしようがないのです(笑)。

しっかりと明確に質問すること、リーディングはやや難しい

一般的なオラクルカードと同じように、漠然とした質問は避けるように明記されています。×「私の関係で何が起こるのか」⇒〇「この関係について私が最も知る必要があることは何ですか?」というように、質問をしっかりと考えてからリーディングを行う必要があります。ただし、「~すべきですか」の「べき」という表現は避けるようにと注意書きがされています。「~のアドバイスをください」というような聞き方が無難でしょう。また、逆位置を採るデッキで、このカードの逆位置は特に「行き詰っている」というネガティブな側面として解釈します。

カードのリーディングに関しては、人物の背景知識が必要であること、また筆記体を読める必要があることで、やや難しくなっています。英語初心者の方は、まず人物の名前がわからないし、キーワードも読めないとなってしまいます(わたしも最初はわからなかった)。だんだん慣れていくはずですが、読みにくいカードは無意識に使わない選択をしがちなので、いつまで経っても難しいということになりがちです。筆記体が読めると、意外と簡単にリーディングできることに気がつくでしょう。

その神さまと近しくなれるような気がする

このデッキの一番の特徴は、なんといっても現代チック、ストリート系のファッションで描かれている神さまたちです。これがどういう影響を与えるのか、冒頭にも「バチが当たるのでは」と書きましたが、日本人の感覚としては心配になってしまいます。しかし、実際には、その神さまと直接向き合えるようなやさしい絵柄になっています。近しい存在として描かれているため、近所のおじさんにアドバイスをもらうという感じで、神さまへのリスペクトは保ちつつ、自分に近いメッセージを受け取ることができるようになっています。

英語&オラクル初心者にはやや難しい

繰り返し書いていますが、カードには筆記体の英語で「人物名」と「キーワード」のみが書かれています。英語の筆記体が読めないとまず、馴染めないというとこるで難しく感じてしまいます。さらに、英語が読めたとしても、人物の背景をある程度知っていないとリーディングの正確さが失われてしまう可能性があります。これはどのオラクルカードにも言えることですが、特に人物をテーマとしたデッキでは、その人物の逸話や伝説によって、カードの意味が決められているため、その背景をきちんと勉強しておくことが求められます。このデッキは、デザイン的には、その入門編として入りやすいところではありますが、オラクルカード初心者でキーワードから意味を広げることに不慣れな場合にはリーディングが難しいと感じてしまうでしょう。

マスターたちともっと仲良くなりたい、変わりもの好きのあなたへ。

このデッキを手に取るひとは、少なくとも普通のデッキでは満足できなくなったということを自覚する必要があるでしょう。そのくらい独特の雰囲気を持つデッキのひとつです。(ショッキングピンクのエッジのカードなんて、ほかに見たことがありません!)しかし、アセンデッドマスターや神さま、天使たちと仲良くなるための入門編として、これほど適したデッキは他にないかもしれません。このデッキでは、天使でさえも、羽を持っているわけではなく、“壁の落書き”(Instagramで流行ったやつ)の前に立っているTシャツにデニムの姿で描かれています。その親しみやすい姿だからこそ、他のデッキでは受け取れない、なにか人間に近いエネルギーとして、天使からのメッセージを受け取ることができるわけです。

神さまたちともっと仲良くなるために、あるいは少し変わった視点で彼らを感じてみたいという時におすすめです。これまでの輝かしい、近寄りがたい神さまや天使とは違う、新たな側面を見出すことができるでしょう。

カードに含まれる象徴一覧

  • Archangel Michael(大天使ミカエル)
  • Archangel Raphael(大天使ラファエル)
  • Archangel Gabriel(大天使ガブリエル)
  • Archangel Uriel(大天使ウリエル)
  • Archangel Chamuel(大天使カマエル(チャミュエル))
  • Archangel Ariel(大天使アリエル)
  • Archangel Haniel(大天使ハニエル)
  • Archangel Raguel(大天使ラグエル)
  • Archangel Jophiel(大天使ヨフィエル)
  • Archangel Zadkiel(大天使ザドキエル)
  • Archangel Jeremiel(大天使ジェレミエル)
  • Archangel Raziel(大天使ラジエル)
  • Archangel Sandalphon(大天使サンダルフォン)
  • Archangel Azrael(大天使アズラーイール)
  • Archangel Christiel(大天使クリスティエル)
  • Archangel Metatron(大天使メタトロン)
  • Jesus(イエス)
  • Mother Mary(聖母マリア)
  • Mary Magdalene(マグダラのマリア)
  • Saint Brigid(キルデアのブリギッド)
  • Saint Dymphna(ディンプナ)
  • Saint Francis(アッシジのフランチェスコ)
  • Melchizedeck(メルキゼデク)
  • Merlin(マーリン)
  • Baba Yaga(.ババ・ヤーガ)
  • Commander Ashtar(アシュタール/アシュタール・シーラン)
  • Guru Ram Das(グル・ラム・ダス)
  • Goddess Lakshmi(女神ラクシュミ)
  • Lord Ganesha(ガネーシャ)
  • Goddess Quan Yin(観音菩薩)
  • Goddess Gaia(女神ガイア)
  • Goddess Isis(女神イシス)
  • Hathor(ハトホル)
  • Thoth(トート)
  • Horus(ホルス)
  • Sekhmet(セクメト)

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