ペルセフォネ(プロセルピナ)【冥界の女王、春の女神、予期せぬ出来事・結果】

ギリシャ・ローマ神話

Persephone、Proserpina。ゼウス(ユピテル)デメテル(ケレス)の娘。ハデス(プルート)の妻として「冥界の女王」であり、冥界の玉座の傍らに座しているとされる。元々はコレという名前であったが、ハデスによって冥界に連れ去られた後、ペルセフォネ(プロセルピナ)となった。

ギリシャ神話ローマ神話英語
ペルセフォネプロセルピナパーセファニ
『プロセルピナ』(ダンテ・ガブリエル・ロセッティ)

あるとき、冥界の王ハデス(プルート)は、ペルセフォネ(当時はコレ)に恋をして、花を摘んでいた彼女を略奪して、地中(冥界)に連れ去った。娘ペルセフォネが連れ去られた母デメテルは、悲しみに暮れ、地上は大規模な不作や凶作に見舞われた。デメテルの懇願により、ゼウスはハデスにペルセフォネを地上に帰すよう約束するが、地上に帰ったペルセフォネは冥界のザクロを4粒(または3粒、6粒)だけ食べてしまっていたために、1年の3分の2は冥界に留まることになってしまった。このため、ペルセフォネが冥界にいる期間は冬となり、1年に四季が生まれたとされる。ペルセフォネは略奪されたわけだが、後に「冥府(冥界)の女王」としてハデスの傍に君臨することになった。(このエピソードはディズニーにより『春の女神』として、アニメ化されている)

地上にあがってくるのは、ちょうど春の季節であり、デメテルとともに春の女神としての役割を果たす。

キーワード

冥界の女王、春の女神、予期せぬ出来事・結果

関連するシンボル

ザクロ

ハデスによって冥界に連れ去られた際、冥界のザクロの実を4粒(3粒とも6粒とも)だけ食べてしまったために、冥界に1年の3分の2は留まることになってしまったことから、ペルセフォネ(プロセルピナ)の象徴的な持ち物になっている。

登場するオラクルカードデッキ

『GODDESS POWER ORACLE』 By Colette Baron-Reid

43 Persephone(ペルセフォネ)【未経験】

春の女神の装いの「ペルセフォネ(プロセルピナ)」に「Inexperience(未経験)」とキーワードが書かれたカードです。ペルセフォネはハデスに連れ去られるという経験をし、恐ろしいと感じる体験をしたと感じたことでしょう。しかし、後にそれを受け入れ、「冥界の女王」にまでなっています。つまり、物事や出来事が恐ろしいと感じてしまうのは、知らないから、未経験であるからだということです。目の前で起こるすべてのことには価値があり、恐怖や不安は、それがまだ「未経験」の新しい体験を与えてくれるからにほかなりません。今、どんな選択をしても、新しい経験はあなたを次の段階へと引き上げてくれるでしょう。恐れることはありません。経験を乗り越え、「女王」として君臨するまでになったペルセフォネのパワーを受け取り、どんな未来につながっているか、楽しんでやりましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました