オーディン【北欧神話の最高神、全知全能、知識と知恵】

神話

Odin。北欧神話の主神にして戦争と死の神。詩文の神でもあり吟遊詩人のパトロンでもある。全知全能の神。魔術に長け、知識に対し非常に貪欲な神であり、自らの目や命を代償として差し出すこともあった。知識と知恵の神。

ユグドラシル(世界を体現する木)の根元にある、ミーミルの泉(知恵と知識が隠された泉)の水を飲むことで知恵を身に付け、魔術を会得した。片目はその時の代償として失ったとされる。また、現代では占いに使われる「ルーン文字」の秘密を得るために、ユグドラシルの木で首を吊り、グングニル(オーディンの槍)に突き刺されたまま、9日9夜、自分を創造神オーディンに捧げたが、縄が切れて命を取り留めた。

オーディンとは、本来「創造神」の名前であるが、最高神オーディンは、その功績から創造神と同じ名で呼ばれるようになったとされている。

全知全能の神であるため、次の展開を肉体・物質的な感覚を超えて、精神的な領域から感知する。それにより、これから何が起こるかについて、正確な洞察を得ることができるという。

キーワード

北欧神話の最高神、全知全能、知識と知恵

関連するシンボル

カラス

オーディンは、フギンとムニンという名前の2羽のカラスを連れていたとされ、カラス自体がオーディンの象徴となっている。フギンは「思考」を、ムニンは「記憶」を意味する。カラスの賢さに由来にして、全知全能、知識と知恵の神オーディンが従えたといわれている。

『Odhin』 (ヨハネス・ゲールツ/1901年)

ルーン文字

この世のあらゆる知識を手に入れたいと望んだオーディンが、ユグドラシル(世界を体現する木)に自ら首吊りし、その秘密を得たとされる「ルーン文字」。オーディンが「ルーン文字」を開発したともいわれます。ルーン文字のなかでも「A」の元となった「アンスール(Answer(答え)の語源でもある)」は、「神」を表し、一般に「オーディン」のことを指すとされます。全知全能の神オーディンは、どんな質問にも答えるということを表しています。

登場するオラクルカードデッキ

 『KEEPERS OF THE LIGHT ORACLE CARDS』By Kyle Gray

Odin(オーディン)【サイキック・インサイト】

全知全能の神オーディンに「サイキック・インサイト(霊的な洞察)」というキーワードが書かれています。オーディンは片目を失いましたが、その変わりに魔術の力を得、未来に関する洞察を得ることができるようになりました。今、オーディンがやってきたということは、彼のその洞察力、今後の展開を見通す力がここにあるということです。物質的な物事だけを見るのではなく、その向こう側に隠された直感やビジョンにに従ってみましょう。全知全能のオーディンは先の展開を知っています。すべてをわかったうえで、ここにいるのです。つまり、あなたは正しい道を進み、それを応援してくれています。ビジョンと直感をもって、望む未来に近づいていきましょう。

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