ジャッカロープの象徴と意味【すばやさ、直感、純粋さ】

民間伝承

Jackalope。ジャッカロープ(別名ツノウサギ)は、アメリカのワイオミング州等に棲息すると言われる未確認動物(UMA)である。名前はノウサギを意味する『ジャックラビット (jackrabbit)』 とレイヨウを意味する『アンテロープ (antelope)』からの造語であり、外見は、頭部にシカの角が生えているウサギである。ジャッカロープを撮影したとされる鮮明な写真資料は存在するが、生体の目撃記録は無い。

ジャッカロープについての伝承は、ネイティヴ・アメリカンの伝承の中には全く登場しないとされ、白人の入植後に現れたとされる。実際には、ウサギのはく製にシカの角を付けた作り物がその正体とされ、アメリカでは現在も作り物のジャッカロープの剥製が土産物として売られている。ジャッカロープはかわいらしく、フレンドリーで、気まぐれな動物として表現されることが多い。

『亀毛兎角(きもうとかく)』という言葉が有るが、これは南北朝時代に存在した梁で編纂された『述異記』の「大亀生毛、而兎生角、是甲兵将興之兆」を出典とする。亀に毛が生え兎に角が生えるのは有り得ない事で、そのような異常事態が起こるのは戦乱の凶兆であるという意味だが、転じて、有り得ない事の喩えとして使われる。仏教用語としての『亀毛兎角』は、現実に存在しないもの、現実に存在しないものを存在するかの様に扱う愚かしさ、有って無いようなもの、曖昧な存在という意味で使われる。

日本語としては、兎角(とかく)、兎に角(とにかく)と言った言葉で使用される。

象徴として登場する場合には、ウサギの「素早さ」と「直感」、そしてシカの「純粋さ」を組み合わさったものとして登場する。

キーワード

すばやさ、直感、純粋さ、未知のもの

関連するシンボル

ウサギ

ジャッカロープの基本はウサギからなる。

シカ

ジャッカロープのはく製は、ウサギにシカの角を取り付けたものがよく出回っている。

登場するオラクルカードデッキ

『FOLK LORE TAROT』 by Rowan Ortins

ジャッカロープは、タロットカードの「愚者」にあてられています。これから成長していくものとして、ウサギはまさにその象徴を表しています。くわえて、ジャッカロープはシカの角を持ちますが、シカの純粋さの象徴であるため、純粋な心でこれからの成長を志すという「愚者」にピッタリです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました