シカの象徴と意味【ハートが開く、愛、思いやり、リーダーシップ、強さ】

動物

Deer、Stag。オスは大きな角をもち、体も大きく、野生でみかけるとかなり存在感がある。日本では、奈良に行けばいくらでも見ることができる、とても身近な動物でもある。

オスは枝分かれしたツノを持ち、枝角(アントラー)と呼ばれ、メスはツノを持たない。シカの角は骨組織(骨と同じ成分)からなり、毎年生え替わる。春季の生えたばかりの角は柔らかく表皮に覆われているが、秋季の骨化した角は固く、表皮は脱落する。(奈良にいるシカは安全のために「角きり」で角の除去が行われている。)

シカハ草食性で、ウシのように4つに分かれた胃を持ち、反芻による消化を行う。

オラクルカードでは「Deer」と「Stag」が明確に区別されるので、注意が必要である。「Deer」はシカ全般のことであるが「ディアハンター(Deer Hunter)(シカ狩り)」ということばがあるように、草食動物としてのやさしいシカ、狩られる側のシカというイメージがついてくる。一方、「Stag」のシカは、成長して立派な角の生えたオスのシカのことをいい、あたかも「森の王」というような、威厳をもっているというイメージがついてくる。

そのため、「Deer」は草食動物としてのやさしく穏やかイメージで「ハートを開く」「愛」「やさしくする」「思いやり」といった象徴として扱われ、「Stag」は強い男性性を感じさせるような「リーダーシップ」「神聖さ」「強さ」といった象徴として登場する。

キーワード

ハートが開く、愛、思いやり、リーダーシップ、強さ

関連するシンボル

アルテミス(ディアナ)

月の神アルテミスは、シカ(牡鹿(Stag))を連れている姿で描かれることがある。アルテミスは狩りの神でもあるため、強くて勇敢な、森の王としての牡鹿(Stag)であることが重要である。「Deer」は「狩られる側」になってしまうので、この女神のお供としてはあまりふさわしくないと考えられる。

登場するオラクルカードデッキ

『The SPIRIT ANIMAL ORACLE』 By Colette Baron-Reid

18.鹿のスピリット(優しいタッチを。)

まずは「Deer」のほうのシカのカード。やさしい表情をしたシカが描かれ、Deerというように立派な角のない姿となっている。キーワードも「Bring a gentle touch.(やさしいタッチを)」となっており、やさしさや思いやりのメッセージが込められていると理解できる。やさしいシカは、人間関係において、やさしく、穏やかに他者と接することが必要だといいます。できるだけ争いごとは避けましょう。愛や思いやりの心でひとと接すれば、不要な争いは避けることができます。人と関わる前に一度深呼吸して、落ち着いて、やさしく接してみましょう。

58. 鹿のスピリット(リードしましょう。)

一方「Stag」のカード。こちらは立派な角のある堂々たる姿のシカとなっています。カードの画面の半分は角で埋められ、しかも外にもはみ出していますから、角を強調したい絵だということがわかります。カードに書かれた言葉も「Take the lead.(リードしましょう)」ということで、リーダーシップを発揮することがテーマとなっていることがわかります。今こそ、リーダーシップを発揮するときです。リーダーシップとは、単に周囲を引っ張ることだけではありません。周囲のことをしっかりとみて、強く、確実に、思いやりのある判断をしなければなりません。賢明なリーダーにならなければ、Stagのように、「森の王」と呼ばれるような威厳を発揮することができないのです。賢く、偉大なリーダーになってください。

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