Hera(Juno)。ゼウスの姉で、妻でもある女神。オリンポス十二神の1柱で「神々の女王」。結婚や出産・育児を司り、女性の守り神として崇拝される。ゼウスの浮気性に悩まされ、嫉妬深く、口論したり、浮気相手やその子供に復讐をしたりする。自身の貞淑をしっかりと保ち、夫以外の男性には見向きもしないことから、一夫一婦制が重視されていた古代ギリシャにおいて広く信仰された。
ギリシャ神話 | ローマ神話 | 英語 |
ヘラ | ユノー | ジューノー |
ユノー(Juno)の英語読みである「ジュノー」が「ジューン・ブライド」=「幸せの花嫁」という言葉に由来するという説もある。結婚を司る女神に祝福される結婚ということを意味する。
ゼウスとの間にアレスやヘファイストスがいる。
ヘラの母乳は飲んだ人間の肉体を不死身に変える力があり、ヘラクレスもこれを飲んだために乳児のころから驚異的な怪力を発揮できたとされる。また、この時にヘラクレスの母乳を吸う力があまりにも強かったため、ヘラはヘラクレスを突き飛ばし、その際に飛び散ったヘラの母乳が天の川になった。
キーワード
神々の女王、結婚、出産、育児
関連するシンボル
クジャク
夫ゼウスの浮気相手を見張らせていた百目の巨人アルゴスが、ゼウスがつかわしたヘルメスに殺されてしまった際、その遺体から目を取って、クジャクの羽につけたことに由来する。下の絵では、左下にクジャクが描かれていることで、この女性がヘラであることがわかる。また、ヘラは自身の貞淑はしっかりしていたことから、右の男性は夫ゼウスであることがわかる。
カッコウ
掟の女神テミスと結婚していたゼウスが、ヘラを口説こうと近づいた際、カッコウに変身していたということに由来する。
登場するオラクルカードデッキ
『GODDESS POWER ORACLE』by Colette Baron-Reid
「結婚」を司る女神であるヘラを、もう少し広い意味で捉えて、人間関係全体における「同盟」を結ぶことをアドバイスしてくれるカードになっています。適切な人物とパートナーシップを結ぶことで、自分を損なうことなく、協力できる関係になることができるはずです。このカードを引いたとき、ヘラが適切な関係をサポートしてくれるということで、どんな人とのコラボもすばらしい関係を築くことができそうです。
『PRIESTESS CODES ORACLE CARDS』by Tina Pavlou
「ベルティナ」とは、古代ケルトにおける「夏のはじまり」を祝う年中行事のひとつです。つまり、夏に向かってエネルギーが高まっている状態をお祝いするのです。そのため、このカードからのメッセージは、「夏のはじまり」のように高まった超人的な力と永遠の若さを持って、困難に立ち向かっていくように促しています。ヘラは「神々の女王」ですから、困難に立ち向かうために(特に女性にとっては)「向かうところ敵なし!」のサポートをしてくれるというわけです。
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