Whale。一生を水のなかで過ごす大型の哺乳類。一般に成体の体長が5 m前後以下のものをイルカと呼んで区別している。
クジラは哺乳類でありながら、前肢は魚の胸びれのような形に変化しており、爪も存在しない。後肢は退化し外見上は見当たらないが、その名残とも言える腰骨が、孤立した骨として存在する。大きな尾びれがもち、これにより遊泳する。尾びれは魚類と違って横向き(水平方向)であり、クジラが体を上下にくねらせることで推進力を生み出すのに適応している。
鼓膜・三半規管等(耳の内部構造)はあるが、耳殻(耳の形)がなく、耳の穴もふさがっている。そのため、聴覚は骨伝導により行なっている。体毛は口の周りに少し残っていて、犬・猫のひげに似た感覚毛であり、その他の部位には見当たらなく、また鱗もない。陸生哺乳類と同じく鼻孔(噴気孔)を有し、肺で空気呼吸をする。
摂食から出産・育児まですべて水中で行う完全な水生動物である。睡眠も水中で取り、右脳と左脳を交互に休ませているので、寝ながら泳ぎ続けることができる。
「エコーロケーション」という超音波を使い情報を知覚し、周辺環境の確認や獲物の採取に役立ているといわれる。また群れの中の意思疎通も、エコーロケーションで行っていると考えられていて、調査研究が進んでいるが、まだまだ謎に包まれている。クジラの発声は幾つかの目的を果たすと考えられている。ザトウクジラなどの特定の種に属するクジラはクジラの歌として知られるメロディのような音を発して交信する。
多くのクジラ種の脳には、ヒト科のみに存在するとされた細長い紡錘形神経細胞に存在することが確認された。人間ではこれらの神経細胞は社会的接触、情動、判断、精神理論に関連する。そのため、クジラは知能が高く、指導、学習、協力、計画、苦悩することで知られている。
クジラは巨大な生き物で、普段は深海にいて人の目にも触れないため、神秘的な生物として扱われることが多いです。「エコーロケーション」という独自の言語(?)を持つことも、さらに神秘的な力を感じさせます。伝統的にも、漁業の神としての信仰が各地で残されています。
象徴としては「テレパシー」「古代の記録者」「コミュニケーション」「歌の力」「再生」「次元上昇」として扱われています。エコーロケーションの魅力は、私たちのコミュニケーションをスムーズにさせ、テレパシーなどのサイキックな力とも関連付けられています。また深海から浮かび上がってくる大きな姿は、復活(再生)することを彷彿とさせ、スピリチュアルにおいては次元やステージの変化(上昇)と重ねられています。
キーワード
コミュニケーション、霊的なエネルギー、歌の力、自然の偉大さ
関連するシンボル
イルカ
クジラとイルカを分けるものは、体の大きさだけであり、人為的な分類にすぎません。大きいのがクジラ、小さいのがイルカです。
登場するオラクルカードデッキ
『The SPIRIT ANIMAL ORACLE』 By Colette Baron-Reid
クジラに出会うことがあったとしたら、生命や地球、自然の神秘を感じずにはいられないでしょう。どこかの映像でチラリとみるだけでも、その悠々とした姿には、畏敬の念と感動すら覚えるものです。カードにおいても、クジラが出現するということは、この感覚と同じです。なにかすげぇことが起こっているのです。思考では理解できないことが、今、あなたのまわりで起こっている、起こりつつあるのかもしれません。そんなときは思考で考えても仕方ありません。クジラと出会ったとき、「この生き物はどうしてこんなに大きいのだろう?」と思考で考えるのはもったいない。単純に「すげぇ!」でいいし、感動すればいいのです。心と直感で感じるだけです。あなたが感じるべきは心と直感であり、ごちゃごちゃことを考える思考はいったん黙らせておきましょう。信じて大丈夫です。考えないこと!
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