シチメンチョウ【感謝、豊かさ、足が速い、神経質、警戒心が強い】

動物

Turkey。クリスマスにお馴染みの「ターキーレッグ」の原型として知られる大型の鳥。頭から首にかけては羽がなく、独特の見た目をしている。

シチメンチョウは、キジのなかまのなかでも、最大の種類で全長122cm、体重は9 kgにも及ぶ。メスはオスのおよそ半分の全長60cm程度である。胴は構造色による光沢のある黒い羽毛で覆われていて、メスよりオスの方が光沢が強い。頭や首まわりには羽毛がなく赤い皮膚が露出し、発達した肉垂がある。繁殖期になるとオスの皮膚は色が鮮やかになり、胸部が隆起する。和名の「七面鳥」の由来は、頭部に裸出した皮膚が、興奮によって赤、青、紫などに変化するため、七つの顔(面)を持つ様に見えることに由来する。32km/hで走る。

アメリカ合衆国、カナダ南部、メキシコに分布し、開けた落葉樹と針葉樹の混合林に生息する。食性は草食傾向の強い雑食で果実、種子、昆虫類、両生類、爬虫類などを食べる。

繁殖期にはオス1羽に対しメス数羽からなる小規模な群れを形成し生活する。同じ親から生まれた若鳥も群れを形成し生活するが、その後オスだけの群れを形成する。繁殖形態は卵生で、メスが地面を掘って落ち葉を敷いた巣に1回に8~15個の卵を産む。1羽が作った巣に他のメスが卵を産むこともある。メスのみが抱卵を行い、ヒナの世話もメスのみが行う。メスは日光により卵を産みたくなる体質がある。

シチメンチョウは、ほとんど飛ぶことはなく、危険を感じると走って逃げる。飛ぶこともできるが、短距離に限られる。シチメンチョウのオスのみが出す警戒声(アラームコール)は鳥類の中でも最も大きく歓声のような独特な声である。

アメリカ合衆国とカナダでは詰め物をした七面鳥の丸焼きが特に感謝祭(Thanksgiving Day)(収穫と前年の祝福に感謝と犠牲を捧げる日)でのごちそうであり、感謝祭のことを口語的にTurkey Day(七面鳥の日)とも呼ぶ。また、クリスマスの料理としても食べられる。イギリスでも、ローストした七面鳥がクリスマス料理のごちそうとされる。アメリカやイギリスの影響で日本にも鳥肉を食する文化が知られるようになったが、七面鳥の入手困難から鶏肉に代用されることが多く、クリスマスにスーパーに並ぶのも「ローストチキン」である。

オラクルカードに登場するシチメンチョウは、その動物的な特徴から「足の速さ」「顔色を変えること」「警戒心の強さ」「神経質」、そして感謝祭に食べられることから「豊かさ」「感謝」「ポジティブ」の象徴として扱われている。

キーワード

感謝、豊かさ、足が速い、神経質、警戒心が強い

関連するシンボル

ニワトリ

欧米におけるクリスマスのごちそうである「ローストターキー(シチメンチョウ)」は、日本においては「ローストチキン(ニワトリ)」に置き換わっている。入手のしやすさがその理由であるとされている。

登場するオラクルカードデッキ

『The SPIRIT ANIMAL ORACLE』 By Colette Baron-Reid

61.ターキー(七面鳥)のスピリット(感謝と恵を与えてください。)

感謝祭に食べるごちそうとしての側面にフォーカスしたメッセージが込められたカード。書かれているのは「感謝と恵を与えてください」という言葉。感謝するということは、まず自分の「今」の状況を認め、そこに満足して「ありがたい」と思うことです。感謝をすれば、「今」に満足できるので、逆に満足のいく「今」になっていきます。現状に不満ばかりだと不満にまみれて、人生が不幸になっていくのは容易に想像できます。ですから、それとは逆に、現状に感謝し、満足を感じることで、満足のいく現状を本当に創り出していくことができるのです。これが人間の持つ、豊かさを実現する力です。お金がないのはお金がないからではなく、お金がないと感じるから、お金が無くなっていくのだという、マインド中心の考え方ですが、しかしそこには真実が含まれています。豊かさを感じることで、もっと豊かさを受け取ることができるのです。そして、その鍵となるのが「ありがとう」と一言感謝をそえることです。

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