Squirrel。リスは小型でふわふわした尻尾が特徴的な愛らしい姿の動物。普段は木の上で生活しているため、あまり人目に触れることはないが、ちょっとした自然公園や森林には必ずいるといってもいいほど、実は身近にいる。
木の上で生活するリスは、毛のふさふさした大きな尾を持つ。同じリスの仲間で地上で生活するジリスは、木の上で生活するリスに比べて尾は毛量が少なく、短いものが多い。多くのリスは、体毛がやわらかく絹のように滑らかだが、中には厚い毛皮を持つものもある。木の上で生活するリスは、木登りやジャンプを得意とし、枝の上や樹洞(木の空洞)に巣を作る。基本的に単独生活を営み、明確な縄張りを持つ種は少ない。
大きな目をもち、視覚に優れている。多くは顔のひげや脚の触毛で、狭い場所を通る際に幅を認識するなど、体の感覚が優れている。前脚は後脚よりも短く、足指は4または5本。多くは前足の親指があまり発達しておらず、足の裏にはやわらかい肉球がある。手先は器用で、腰をおろして座り、前足で食物を保持しながら食べることができる。樹上性リスは木につかまって登るための、ジリスは地面に巣穴を掘るための頑丈な爪を持っている。リスの歯は、典型的にネズミと同じ型をしている。一対の門歯は、絶えず伸び続けるため、こすり合わせることですり減らし、正常な長さを維持する。また、頬の内側に「頬袋」と呼ばれる袋状の構造をもつ種類もおり、柔軟性のある頬袋に、たくさんの食物を頬張って運ぶことができる。
リスは昼行性または薄明薄暮性(明け方と夕方に行動する)である。リスは、おもに草食で、木の実、種子、果実、キノコ、草などの様々な植物を食べる。昆虫、鳥類の卵やヒナ、爬虫類、小型のネズミを食べる種もある。また、木の上で生活するリスは、種子を巣穴に貯めたり、土に埋めたりして貯蔵する「貯食行動」がみられる。
捕食者には、ヘビ、クマ、カラス、タカ、フクロウなどがいる。
日本語の「リス」という名前は、漢語の「栗鼠」(りっそ、りっす)から由来している。木鼠(きねずみ)、栗鼠(くりねずみ)ともいわれる。また、英語の「squirrel」は、ラテン語の「sciurus(尻尾を日傘のようにするという意味)」および、古代ギリシャ語の「skiouros(影の尾、つまり自分の尻尾の影に座るものを意味する)」に由来するとされている。
リスは、ブドウとの組み合わせで「多幸・多産」を象徴する吉祥として扱われており、16世紀ごろから中国で陶器など題材として流行するようになった。その影響を受けた日本でも、ブドウとリスの意匠が取り入れられるようになった。さらに日本語ではブドウとリスの組み合わせは「武道に律する」という語呂合わせになることから、日本刀の鍔(つば)にも用いられるようになった。
オラクルカードでは、エサを蓄える貯蓄行動から「準備万端(できている)」「資源を確保する」「整理整頓」、また木の上を自在に駆け回る様子から「人生に遊びをもたらす」「自信を持って行動する」「信頼する」「タイミングばっちり」といった象徴として扱われている。
キーワード
準備万端、自信を持って行動する、遊び心、信頼、解決策
関連するシンボル
ネズミ
リスはネズミを同じ仲間で、その名前も漢語の「栗鼠」(りっそ、りっす)に由来し、木鼠(きねずみ)、栗鼠(くりねずみ)とも呼ばれる。小さくすばしっこい様子は、まさに木の上で生活するネズミという印象がある。また、前歯が長くのびるという共通の特徴を持っている。
ブドウ
ブドウとリスの組み合わせは、「多幸・多産」を象徴する吉祥として扱われており、16世紀ごろから中国で陶器など題材として流行するようになった。その影響で日本でも、ブドウとリスの組み合わせで作品が作られたりしている。また、日本語では「ブドウとリス」の組み合わせは「武道に律する」という語呂合わせになることから、日本刀の鍔(つば)にもその模様が彫られたりしている。
登場するオラクルカードデッキ
『The SPIRIT ANIMAL ORACLE』 By Colette Baron-Reid
リスが大きなどんぐりの上に乗り、ひとつのどんぐりを手に取っている姿が描かれ「自分を信じて」という言葉が書かれている。このリスが乗っているどんぐりは、今まで自分で集めてきて、蓄えてきたものであることが考えられるので、もはや自分よりも大きなもの=自分の想像を超えるような蓄えが集まっているのである。私たちの人生でもこれと同じようなことはよく起こる。いつまでも、これも準備しなければ、あれも準備しなければと、いろいろなものや資格などを準備しているうちに、実際の行動をはじめるのが遅くなってしまうパターンである。もうすでに十分準備はしてきたはずですよ!あとは実行あるのみです!すでに必要なものは揃っているので、行動を起こせば、次の成長につなげていくことができます。自分を、これまでの自分のがんばりを信じて、行動してみましょう。行動しなければ、何もはじまりません!
コメント