クジャク【美しさ、クレアボヤンス、輝きの象徴】

動物

Peacock。とても美しい尾羽を持つことが特徴の鳥。約150枚からなるその尾羽は、最大で1.8mにも達し、それぞれの羽にはオセルス(ラテン語で「目」を意味する)と呼ばれる特徴的な模様がある。発情期を終えた夏の終わりに向かって、この羽は抜け落ちる。

クジャク

この羽の美しさから「美」の象徴、そして「自分を輝かせること」の象徴としての意味を持っています。また、自分を輝かせることは、すなわち「自分を認める」ということなので「自己愛」の象徴にもなります。そして「自己愛」を持っていれば、何事も楽しめる=「遊び心」を忘れずにいられます。さらに「遊び心」を忘れなければ、いつも「クリエイティブに創造」することができます。クジャクの独特の美しさにも、神様のクリエイティビティを感じます。

クジャクの羽

ギリシャ神話の女神ヘラが巨人アルゴスの目を取って、クジャクの羽に移したという神話に由来して「目」の意味を持ち、「クレアボヤンス(透視能力)」や「第三の目が開くこと」の象徴としても使われる。

インドクジャクは、インドの国鳥であり、ヒンドゥー教の多くの物語にも登場します。ヒンドゥー教の物語によれば、クジャクはガルーダの羽から作られたとされています。そして、シヴァ神はクジャクに乗って戦いに赴き、クリシュナのヘッドバンドにはクジャクの羽が飾られています。また、クジャクの羽は「家に繁栄をもたらす」と信じられており、このことから富の女神ラクシュミとも関連付けられています。

キーワード

自分を輝かせる、美しさ、自己愛、遊び心、クリエイティブな創造力、クレアボヤンス(透視能力)、第三の目が開く、繁栄

関連するシンボル

ヘラ

ゼウスの浮気相手を見張らせていた百目の巨人アルゴスが、ゼウスがつかわしたヘルメスに殺されてしまった際、その遺体から目を取って、クジャクの羽につけたことに由来する。西洋絵画において、クジャクが横に描かれることが女神ヘラを表します。

『ヘーラー』(ギュスターヴ・モロー/1881年)

サラスヴァティ

芸術、学問などの知を司るヒンドゥー教の女神。日本では七福神の1柱、弁財天として親しまれている。白鳥・クジャクはサラスヴァティの乗り物として描かれる。

シヴァ

ヒンドゥー教の破壊神。クジャクに乗って、戦いの地へ赴くとされる(『DIVINE ANIMALS ORACLE』のガイドブック)。が、シヴァの息子のスカンダがクジャクに乗る姿が多い。

クリシュナ

ヒンドゥー教で最も人気があるとされる神。ヴィシュヌの化身ともいわれる。ヘッドバンドにクジャクの羽をつけた姿で描かれる。

マラカイト

和名を「孔雀石」という石。その名の通り、クジャクの羽のような丸い模様とくっきりとした緑色が特徴。一般に「魔除け」に使われることが多いが、特に「自分の内面の邪気を払う」「心の浄化」に効果的。クジャクの意味を考えると「自分を輝かせる」や「本当の美しさ」とは、内面が澄んできれいなことがポイントであることから、つながりがみえる。また、「自分を認める」とは「心が浄化」されていないとできないことであるので、これもクジャクに由来する意味を持つと考えられる。また、ビジュアライゼーションや霊視能力に効果があり、クジャクの模様が「巨人アルゴスの目」に由来するヘラの物語と関連があると考えられる。

マラカイト

登場するオラクルカードデッキ

 『DIVINE ANIMALS ORACLE』 by Stacey Demarco

39 Peacock(クジャク) Prosperity(繁栄)

このカードでは、クジャクの「豊かさ」にポイントが置かれています。インド系の人物が描かれていることから、ヒンドゥー教からの意味がポイントになることがわかります。そのため、ヒンドゥー教におけるクジャクの象徴である「豊かさ」が中心の意味になっています。ただし、その「豊かさ」のためにも不要なものは取り除く、つまり「浄化」は必要(現代でも「断捨離」は注目される考え方です)であり「浄化することが繁栄につながる」ということがメッセージです。「心」も「場所」も汚れていては、「豊かさ」を受け取ることが難しいのは間違いありません。

『Spirit of the Animals Oracle』 By Jody Bergsma

PEACOCK(クジャク) VIBRANCY(振動)

「振動」ということで、自分自身の振動(波動)に従って生きることがメッセージ。自分の振動を大切にすることは、自分に正直になることであり、自分の本来の輝きを認めていくことです。自分の美しさを認めることができれば、他のひとの美しさも自然と見えてきて、人生に対する感謝が深まっていくでしょう。それこそ、クジャクがもたらしてくれる美しさや豊かさであると言えそうです。

『The ZEN of Animals』 by Pamela Matthews

PEACOCK(クジャク)

このカードでは、女神ヘラとサラスヴァティの象徴としてのクジャクにポイントが置かれ、とても誇り高く大切にされる存在であると説明されています。また、クジャクが大きな声で鳴くことから、自分の主張をしっかりすることがポイントであるというメッセージになっています。外見的に目立つのではなく、声をあげて、自分の主張をきちんと話すことが、自分の魅力をアップさせてくれるということです。そのときこそ、自分が自分らしく輝けている、そして美しいというわけです。

『The SPIRIT ANIMAL ORACLE』 By Colette Baron-Reid

46 クジャクのスピリット(輝かせよう!)

メッセージはそのまま「輝かせて!」ということで、自分の輝きを外に向かって表現していくことを表しています。絵をよく見ると、クジャクの喉のあたりから光が発せられていることがわかります。これは、自分の声でちゃんと表現すること、自分を外に向かって出していくことを象徴しているのでしょう。人目を気にせず、自分をちゃんと主張できたとき、本当の美しさを手に入れることができるのです。

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