Isis。イシスはエジプト神話における豊穣の女神で、ヘリオポリス9柱神のひとつに数えられる。古代エジプトで最も崇拝された女神とされる。
背中にトンビの翼を持つことが特徴である。後に、ハトホルに代わって信仰を集めるようになった際、頭部に牛の角と太陽の円盤を持つ姿で描かれるようになった。さらに後の時代では、ギリシャ神話のデメテルのシンボルである松明や麦の穂を持った姿で描かれるようになった。
大地の神ゲブを父、天空の女神ヌトを母とし、これら2柱の子供にあたる4柱の神々の次姉。冥界の神オシリスは兄、戦いの神セトは弟、葬祭の女神ネフティスは妹である。 配偶神は兄オシリス。オシリスとの間に天空の神ホルスがいる。オシリスとネフティスの間に生まれた不義の子アヌビスを養子として育てた。また、息子ホルスを夫としたとする神話もあり、ホルスの4人の息子を成したとされる。
名前は「椅子」という意味で、玉座(王権)を神格化した女神ともされている。そのため、頭頂に玉座が描かれることもある。
イシスは、夫オシリスとその弟セトの物語「オシリス神話」で活躍することで有名。王位を継いだ兄のオシリスをセトは妬んでいた。このため、セトはオシリスを殺害するが、オシリスの妻イシスやその息子ホルスが協力してセトを倒し、ホルスがオシリスの跡を継いでエジプトの王位に就くという物語である。この物語で、夫オシリスの復活を図るという強大な力を発揮したために、献身的な母や妻としての性格を表す反面、強力な魔術師的存在として扱われ、魔術の女神や魔女の元祖とされることもある。
オラクルカードにおいては、夫オシリスの復活から「人生の側面の復活」「地獄からの生還」「闇から光へ」「光と闇の橋渡し」、また強力な魔術師の側面から「魔法」「奇跡」「女神のパワー」といった象徴として登場する。
キーワード
復活、地獄からの生還、魔法、奇跡
関連するシンボル
オシリス
イシスの兄であり夫の神。元々は植物の神であったとされているが、弟セトに殺され、妻イシスによって復活したのちは、冥界の神となった。オシリスは冥界において、神聖な裁判官や王としての役割を果たしているとされる。
ホルス
イシスと夫オシリスの息子であり、エジプト神話における天空の神。ハヤブサの頭を持ち、太陽と月の両目を持つ姿で描かれる。「ホルスの目(ウジャトの目)」のマークは、魔除けの護符としてもよく利用されている。
デメテル
デメテルは、ギリシャ神話の豊穣の女神です。イシスは、後の時代にはデメテルの持ち物である松明や麦の穂を持つ姿でも描かれているから、同一視されていることも考えられます。
登場するオラクルカードデッキ
『KEEPERS OF THE LIGHT ORACLE CARDS』 by Kyle Gray
イシスのもつ強力な魔法のパワーが発揮されていることを示すカードです。魔法が現れてくる、ということは、夢やビジョン、思っていることが現実になっていくということです。そして、魔法を使うためには集中することが不可欠です。理想の状況に集中し、いま、周囲の状況がどのように変化しているか、どう変わったのか、変化を認め、素直に変化を喜びましょう。そうやって、小さな変化を積み重ねていくと、大きな奇跡の実現につながっていきます。空想やビジョンもその集中力を高めるための燃料になります。想像力を働かせて、どうなりたいかをリアルに妄想したり、頭のなかで楽しむことを忘れないでください。それが実現していくのも、時間の問題です。楽しみにしていてください!
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