ハト【愛と平和、平和の象徴、穏健】

動物

Dove、Pigeon。体に比べて頭が小さく、胸骨、胸筋が発達してずんぐりとした体型が特徴であるの鳥。日本では駅前の広場でよくみられるカワラバト(ドバト)や、ちょっとした地方の山林なのでみかけるキジバト(ヤマバト)が普通に観察できる。他にも日本には9~13種のハトが生息しているといわれている。

カワラバト(ドバト)
キジバト(ヤマバト)

ハトという名前はパタパタと飛び立つときの音の様子に由来すると考えられている。また、漢字の「鳩」の「九(ク)」は鳴き声(クルッククゥー)からきた、とする説がある。

ハトは、その群れを成す性質から、オリーブと共に「平和の象徴」とされている。日本では、穏健派や平和主義者を「ハト派」、強硬派を猛禽類のタカにたとえて「タカ派」と表現されることもある。

また、『旧約聖書』の「大洪水(ノアの箱舟)伝説」にもハトが象徴的に登場している。神による大洪水の際、箱舟に乗ったノアは47日目にカラスを放ったが、まだ水が乾く前であったからすぐに戻ってきた。その後、ハトを放ったところ、オリーブの葉をくわえて戻ってきた。これによりノアは水が引き始めたことを知ったというエピソードである。このエピソードからも「ハト」と「オリーブ」の組み合わせが「平和の象徴」として影響を与えたと考えられる。

古代ローマにおいても、ハトは「平和や愛」の象徴であったために、アフロディーテ(ヴィーナス)の象徴(聖鳥)になっている。アフロディーテと関連付けられたことで、愛や平和という穏やかな意味の一方で、色欲(性的な欲望)という意味で扱われることもある。

キーワード

愛と平和、平和の象徴、穏健

関連するシンボル

アフロディーテ

古代ギリシャにおいても「平和や愛」の象徴であるハトは、アフロディーテ(ヴィーナス)の象徴(聖鳥)とされた。アフロディーテのシンボルとして、色欲(性的な欲望)の意味で扱われることもある。

イエス

『新約聖書』では、荒野で苦行を終えたイエス・キリストがサタン(悪魔)の誘惑を退けた後、聖霊が白いハトの姿となって現れたことが有名である。

白いハト

オリーブ

『旧約聖書』の「大洪水(ノアの箱舟)伝説」に登場するハトが、箱舟から飛び去り、オリーブの葉をくわえて戻ってきたことによりノアは水が引き始めたことを知ったというエピソードがある。このエピソードから「ハト」と「オリーブ」の組み合わせが「平和の象徴」ともなっている。

この絵だけで「平和の象徴」であることが伝わる。

登場するオラクルカードデッキ

『The SPIRIT ANIMAL ORACLE』 By Colette Baron-Reid

21 ハトのスピリット(平和であれ。)

まさに「平和」を告げるハトが、悪魔を払うかの如く、飛び出てきた様子が描かれたカードです。「平和であれ(Be Peace.)」というシンプルで、力強いメッセージが書かれています。平和であることを受け入れ、それを選択してください。争うことはもうやめましょう。心を温かくして、やさしく、大きな心をもって、ひとと接してください。そして、他人だけではなく、自分自身にも思いやりを持つことがポイントです。自分にやさしく、自分の内側を平和にすることができるから、他人にも平和をふりまくことができるのです。心を穏やかに、平和な世界に生きましょう。

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