イルカの象徴と意味【賢さ、楽しみ、高いレベルのコミュニケーション】

動物

Dolphin。イルカ(海豚、鯆)は、その美しく、かわいらしい見た目と、人懐っこい(?)性格から水族館でも人気の哺乳類です。頭が良い生き物であることから、ショーでも中心的な存在として扱われています。イルカは、クジラと分類学的には明確に区別されないので、大きいのが「クジラ」、小さいのが「イルカ」という人間による呼び方の区別がされているだけです。

イルカの多くは海に生息するが、カワイルカなどのように淡水の川に生息する種類もいる。頭頂部に肺呼吸のための1つの噴気孔をもち、体表面下で分枝して左右の肺に繋がっている。呼吸の周期はおよそ40秒である。平均体温は37℃で、水のなかでも体温を保つために体は厚い皮下脂肪に覆われている。泳ぐ速度は最高で時速30km程度とされる。陸棲哺乳類と比較して体重あたりの血液量が多く、そのため1回の呼吸で長く海中に留まることができる。また海中では不必要な心拍を抑制し、血液を脳や心臓などの重要臓器に集中させて酸素消費量を抑えるメカニズムも備え、水中での生活に適応している。

イルカは半球睡眠(右の脳と左の脳を交互に眠らせる)の能力を持ち、右の脳が眠っている時は左目を、逆に左の脳が眠っているときは右目をつむりながら泳ぐ。

イルカの多くは肉食であり、魚類や頭足類(イカ、タコなど)などを捕食する。また、水分は食料の魚類などから摂取する。海水を大量に摂取した場合、排尿が促進されて脱水症状に陥る点は人間などの陸上哺乳類と同じである。イルカの歯はおよそ80本あるが食べるときは基本的に丸飲みにする。イルカは肺呼吸なので、他の哺乳類と同様に、咳をしたり、肺炎になったり、かぜをひくこともある。

イルカは単独で行動するケースもみられるが、複数匹で群をなして行動することのほうが多い。また、噴気孔付近から出すクリック音を使って同種の個体同士でコミュニケーションする可能性が指摘されている。全般的に好奇心旺盛で人なつっこく、船に添って泳ぐなどしてその姿を人間に見せることが多い。また、イルカは高い周波数をもったパルス音を発して、物体に反射した音からその物体の特徴を知る能力を持つ。

イルカは体重に占める脳の割合がヒトに次いで大きいことから、イルカの知性の潜在的可能性が古くから指摘されており、世界的にも数多くの研究者の研究対象になり、世間一般からも興味の対象とされてきた。研究が進んではいるものの、現段階では、イルカが人間と同様の知性を持つ、あるいは人間以上の知性をもった存在として描かれる作品は、いずれも科学的根拠に乏しいフィクションであるとされている。

古代西洋世界においては、「魚」の中でもっとも強く速いとされたイルカは、「魂を冥界に運ぶ使者」と考えられた。初期キリスト教でも、イルカはクジラとともに「救済と復活の象徴」となった。また、魚であることか「キリストの象徴」ともされ、しばしば三つ又の矛や錨(いずれも三位一体の象徴)と結びつけられて、壁画などで表現された。すなわち、クジラやイルカは「神聖動物=神の使い=天使=救世主」とされてきた伝統がある。シンボル(象徴)としては、大きな「クジラ」が神で、小さな「イルカ」が救世主に相当する。

オラクルカードにおいてのイルカは、神聖なイメージよりも、賢い生き物であることがスポットされ「賢さ」「楽しみ」、肺呼吸であるのに水で暮らす魚のようであることから「二面性」「呼吸」、また水中でのコミュニケーション能力から「高いレベルのコミュニケーション」「ストレスからの解放」「感情の統合」といった象徴として登場する。

キーワード

賢さ、楽しみ、高いレベルのコミュニケーション、ストレスからの解放

関連するシンボル

クジラ

クジラとイルカを分けるものは、体の大きさだけであり、人為的な分類にすぎません。大きいのがクジラ、小さいのがイルカです。キリスト教におけるシンボルとしては、大きな「クジラ」が神で、小さな「イルカ」が救世主に相当すると考えられることもあります。

クジラ

ポセイドン

海の生物をいろいろと作ったとされるポセイドン(ネプチューン)が、本妻であるアンフィトリテの愛を得るために創造したとされているのがイルカ。また、ポセイドンである息子トリトンは、上半身が人間、下半身がイルカであるとされている。ちなみに、トリトンはディズニー映画『リトルマーメイド』に海の王様として登場している。

トリトン王(ディズニーwikiより)

登場するオラクルカードデッキ

『The SPIRIT ANIMAL ORACLE』 By Colette Baron-Reid

20.ドルフィンスピリット(あれもこれも本物です。)

イルカが水のなかから勢いよくジャンプしたところが描かれています。イルカは魚のように水中で生活している生き物でありながら、肺呼吸の生物であるため、このように空中で息をすることもできます。イルカはその存在そのものが、二面性を含んでいる生き物であり、単なる魚でもなく、単なる哺乳類でもないという、裏も表も認めるということにつながっています。人生もイルカと同じように、いつでもどちらか片方で割り切れるというわけではありません。魚と哺乳類、両方の要素をもってはじめてイルカであるように、光と影があってはじめて人生が成り立っているものです。どちらも真実である、そんな判断があってもいいのです。両方を認めてみると、世界が少し広がっていくでしょう。そして、イルカが水のなかを自由に泳ぐような優雅さを、あなたの人生にももたらすことができるのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました