タロットカードは、占いや自己探求のツールとして古くから活用されてきました。正しく使うことで、未来の可能性を探り、現在の状況を深く理解する手助けになります。
本記事では、タロットカードの基本的な使い方から、直感を活かしたリーディング技法まで詳しく解説します。
タロットカードの基本的な使い方
1. デッキを浄化する
新しいタロットカードを手に入れたら、まずは浄化しましょう。これにより、カードが持つエネルギーをリセットし、純粋な状態でリーディングを行えます。タロットカードは、オラクルカードよりも箱が薄い素材でできているものが多く、場合によっては新品でも傷んでいることがあります。つまり、タロットカードはより外部からの影響を受けやすいのです。そのため、しっかりと浄化をしておくことがリーディング精度の向上につながります。
浄化の方法
- セージやパロサントを焚く:煙でカードを清める
- 月光浴:満月の光に当てる
- 水晶の上に置く:クリスタルの浄化エネルギーを活用
- シャッフルしながら意図を込める:白い光に浄化されていくところをイメージすると効果的

2. 質問を明確にする
漠然とした質問では、カードからのメッセージが不明瞭になりがちです。具体的な質問を意識しましょう。タロットカードに対する質問は、より具体的でなければなりません。オラクルカードは、おみくじ感覚で引いても、そこに書かれた文言からそれなりのメッセージを受け取ることができます。一方で、タロットカードはあくまで象徴が描かれたカードです。そのため、質問をしないでタロットカードを引くことは、リーディング以前の問題であり、それはもはやタロットリーディングではないのです。
質問例
- ❌「私は幸せになれますか?」「わたしの金運は?」(抽象的)
- ✅「今の仕事を続けることで、どのような成長が得られますか?」「明日の面接を成功させるには、どうしたらよいですか?」「この人との結婚について、わたしのなかで問題になっている部分は?」(具体的)
3. シャッフルしてカードを引く
タロットカードをシャッフルし、直感に従って1枚または複数枚を選びます。タロットカードは、上下の向きも考慮する方法が一般的(上下を考慮しなくてもよい)なので、上下が混ざる方法でシャッフルしていきます。一般的には、以下の方法が採用されます。
- ジャンピングカード法:シャッフル中に飛び出したカードを採用する
- カットして引く:デッキをいくつかに分け、上からカードを引く
- クラウド・スプレッド:机いっぱいにカードを広げ、最も惹かれるものを選ぶ
4. カードの意味を読み解く
タロットカードにはそれぞれ象徴的な意味があり、直感と組み合わせて解釈します。直感と組み合わせる際に大切なのは、象徴的な意味をきちんと理解しておくことです。タロットカードには様々な種類のものがあり、どんな描かれ方でも、象徴としての意味は同じであると解釈できることが、リーディングを展開させるうえでのポイントになります。
解釈のポイント
- 大アルカナ:人生の大きなテーマや運命的な出来事を示す
- 小アルカナ:日常生活の具体的な出来事や感情を反映
- カードの向き:正位置と逆位置で意味が変わる
5. メッセージを受け入れ、行動に移す
タロットカードは未来を決定するものではなく、可能性を示唆するツールです。得られたメッセージをどう活かすかが重要になります。タロットカードが示してくれるのは、自分の内側で感じていることやそこから広がる潜在的な可能性です。それを活かすことができるかどうかは、自分次第なのです。タロットリーディングにおいては、その結果は、あくまで「内省」の結果であって、自分の心と向き合うものであるということを覚えておく必要があります。だからこそ、次の行動に移すという段階がポイントになるのです。
タロットリーディング技法
タロットリーディングには、伝統的に使われる技法が数多く存在します。ここでは、簡単なスプレッド(広げ方)をあっさり紹介します。
1. ワンオラクル(1枚引き)
初心者向けのシンプルなリーディング方法で、1枚のカードからメッセージを受け取ります。日々のアドバイスに最適です。質問さえきちんと設定していれば、1枚のカードからでも、いくらでも解釈の幅が広がるのがタロットの魅力です。

2. スリーカードスプレッド(3枚引き)
過去・現在・未来の流れを読み解くスプレッドで、状況の変化を把握するのに役立ちます。3枚引けば、たいていの説明を組み立てることができます。スプレッドの枚数を増やすことはできますが、シンプルなリーディングでは3枚くらいで十分です。

3. ケルト十字スプレッド
詳細なリーディングができる代表的なスプレッドで、状況、問題の根本原因、未来の展望などを深く読み解きます。ざっくりと全体的なことを占うのに使用することがあります。①質問者の状況、②障害となっていること、③考えていること、④感じていること、⑤過去、⑥近未来、⑦質問者が置かれている立場、⑧周囲の状況、⑨質問者の願望、⑩最終予想、として読んでいきます。

まとめ
タロットカードは、占いだけでなく自己探求にも役立つツールです。基本の使い方をマスターし、リーディングを日常的に活用することで、深い洞察を得られます。ぜひ、タロットを実践しながら自分なりのスタイルを見つけてみてください。

コメント