Parrot。オウムは、特徴的は冠羽(頭の上の長い羽)と湾曲したくちばしを特徴とする鳥である。一般に、羽毛はインコと比べてあまりカラフルではなく、主に白色ないし灰色または黒色で、冠羽や頬ないし尾羽などに彩色のある部分が存在するという見た目である。人の言葉をまねることでもよく知られている。
オウムは昼行性であり、食料を探すために日光を必要とする。彼らは早起きではなく、むしろ日光がそのねぐらを暖めるのを待ってエサを探しに行く。オウムの食性は植物の種子、塊茎、球茎、果実、花や昆虫からなっている。群れで採食することが多く、とりわけ地上で採食する場合に大きな群れをつくる。一雌一雄でつがいを作り、樹洞(木の穴)に巣を作る。オウムは人によく慣れ、人の言葉を巧みのまねるので、ペットとして人気があるが、飼育することは難しいとされる。
頭頂部の動く冠羽はすべてのオウムに存在する。飛んでいた鳥が着地するとき、あるいは興奮しているとき、この冠羽は起立する。オウムは短い足に強力な鉤爪をもち、よたよたと歩き、枝を上り下りする際にはしばしば、くちばしを第三の手足として使用する。
オウムは大きなくちばしをしており、休息中に上下の嘴をこすり合わせることによってこれを鋭利に保っている。嘴の中で、筋肉の発達した大きな舌の助けを借りて植物の種子を巧みに操ることで、種子の殻を取り除いてから食べることができる。
オウムは1日を通して頻繁に羽繕いすることによってその羽毛を維持している。自分の羽根をすこしずつ噛むことでホコリや油を取り除き、羽枝を再整列させる。またほかの鳥の、自分では届かない場所の羽根を繕ってやることもある。
オウムの鳴声は大きく、人間にとっては耳障りであるとされる。この声には、互いに個々を識別できるようにすることや、仲間に捕食者の出現を警告すること、自分の気分を知らせること、群れのつながりを維持すること、そして巣を守るための警告などいくつもの機能がある。特定の鳴声の種類や鳴声の使い方は種によって異なっている。「オウム返し」という言葉があるように、オウムは聞いた言葉をまねるのが得意とされる。
オラクルカードでは、人の言葉をもまねる能力から「自分が発する言葉の大切さ」に気づかせる象徴として、またカラフルな色の鳥であることから「人を元気にする」ことの象徴として登場する。
キーワード
オウム返し、言葉の責任、元気にする、自分を振り返る
関連するシンボル
特になし
登場するオラクルカードデッキ
『The SPIRIT ANIMAL ORACLE』 By Colette Baron-Reid
オウムのまねる能力にスポットされたカードで「言葉に気をつける」ということが書かれています。オウムが近くにいることを想像してみると、自分には身に覚えのない言葉を、オウムが発音している様子が想像できます。自分では覚えていなくても、オウムはちゃんとそれを聞いて、「こんなこと言ってたよ」と教えてくれるわけです。それがポジティブな言葉ならまだしも、覚えていない言葉はたいていネガティブなものでしょう。愚痴だったり、ため息だったりするのかもしれません。そういった言葉は、そういったネガティブな現実を創り出してしまうのです。ですから、ここで気がついたら、そんな言葉をつかうのはもうやめましょう。自分の言葉が、自分の人生にどれだけ影響しているか注意してみましょう。「ありがとう」などといった、愛と光に満ち溢れた言葉を使えば、人生はもっと明るく、楽しいものになっていきます。
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