コアラの象徴と意味【リラクセーション、穏やかさ、神聖な知識、不思議さ、手放し】

動物

Koala。かわいらしい見た目で、人々を魅了してきたコアラ。過去には「クマ」と間違われて「コアラベア」と呼ばれたこともあったというが、クマではない。木の上でほとんど寝て過ごしているので、活動している印象があまりない。

オーストラリア大陸東部の森林地帯(ユーカリ林など)に生息している。体の色は背面が灰色で、腹面が白色、体長は約65~82cm、体重は約4~15kgである。タンニンや油分を多く含むユーカリの葉や、アカシア、ティーツリーの葉や芽を食べる。木の上での生活に適応しており、脂肪は少なく筋肉質である。特に四肢の筋肉が発達しており、樹上を素早く移動できる。手足には鋭い爪のついた5本の指を持つ。前足は第1指と第2指と、ほかの3指が向かい合っており、木の枝などをしっかりつかむことができる。また、後肢の第2指と第3指は癒合しており、第1指とほかの4指が向かい合っていて、前足と同様に木の枝をつかめるようになっている。稀に木から降りて、歩くこともあり、4足歩行が可能である。

コアラのメスは育児嚢(子供が入る袋)を持ち、この中に乳首を2つ持っている。コアラの育児嚢はウォンバットと同じく後ろ向き、つまりコアラが座っている状態の場合、下向きについている。

コアラは、通常、単独性で、2頭以上でいることは稀である(動物園でも各個体に1本ずつユーカリの木が与えられている)。繁殖期にのみ、オスとメスが一緒にいたり、またメスと子供が一緒にいたりする。木の上で生活するが、木の葉を集めたものや、樹洞を利用するというようなことはせず、特定の巣は持たない。休むときは通常、葉がよく生い茂り、太陽光や雨などがしのげる樹上で休息し、たいてい木の上方3分の1くらいのところまでにいる。隣の木まで数mほどであれば、ジャンプして飛び移ることができる。1日のうち18~20時間以上を眠るか休んで過ごし、最も活動的になる時間は早朝および夕方であるとされる。

一般にユーカリの葉は、昆虫や野生動物に食べられるのを防ぐためにタンニンや油分が含まれており、消化が悪く、動物のエサとしては適していない。コアラはユーカリを食べる前ににおいをかぎ、葉を選別してから食べる。さらに盲腸で発酵させることでユーカリの毒素を分解し、消化吸収する。コアラが常食する食物は栄養に乏しく、活発な行動をするためのエネルギーを得ることができないため、一日のうち18~20時間を眠って過ごすことで、エネルギーを節約しているとされる。通常、コアラは、水分をユーカリ(種類にもよるが50~70%の水分を含む)などの食物からのみ摂取し、直接水を飲むことは稀であるが、火事などでユーカリの葉が焼けたり、猛暑で脱水症状に陥ったりしたコアラが水を飲む姿が目撃されることもある。

オラクルカードにおいては、休んでいる印象の強い動物であるため「休息とリラクセーション」「穏やかさ」「安定して登ること」、動かずに何かを待っているような雰囲気から「神聖な知識」「不思議さ」、またユーカリなどと関連付けて「手放し」「許し」といった象徴として登場する。

キーワード

休息とリラクセーション、穏やかさ、神聖な知識、不思議さ、手放し

関連するシンボル

ユーカリ

ユーカリは、コアラの好物であるとされ、コアラと一緒に描かれることの多い植物である。アロマオイルにも利用され、スッキリと鼻を貫きぬけるような清涼感のある香りで、抗菌・殺菌作用が強いとされている。

登場するオラクルカードデッキ

『The SPIRIT ANIMAL ORACLE』 By Colette Baron-Reid

35.コアラスピリット(スピリットには計画があります。)

コアラは木の上でじっくりと寝て、ゆっくりと動くので、重要ななにかを知っているようなイメージを持たれている。このカードでは、コアラが木の上で、腕組みのような姿勢で、こちらをじっと見つめている。添えられた言葉は「スピリットには計画がある」ということ。目の前で何が起こっても、スピリット(天)には計画があって、それが進行しているだけだから、慌てる必要はないということを示している。こんなに堂々としたコアラにいわれると、それはもう信じるしかないような気がしてくる。何が起こるか楽しむになってきたら、それだけで十分だといえる。そして、そのスピリットの計画というのを楽しみにして、自分としてはやるべきことをちゃんとやるだけである。コアラはコアラの人生を通して、そんな重要な知識に触れることを教えてくれている。

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