カエル【前進、跳躍、感情の癒し、浄化】

動物

Frog。少し田舎の方に行けば、用水路や草むらから飛び出してくるので簡単に出会える。折り紙を触ったことがあるなら、一度はカエルを折ったことがあるだろう。それほど馴染みのある生き物である。

カエルの成体の頭は三角形で、目は上に飛び出している。胴体は丸っこく、尻尾は幼体(オタマジャクシ~仔ガエル)にしか存在しない。また、ほとんどの種で肋骨がない。後肢が特に発達しており、後肢でジャンプすることで、敵から逃げたり、エサを捕まえたりする。後肢の指の間に水掻きが発達するものが多く、これを使って水中をうまく泳ぐ。前肢は人間の腕に似た形状をしており、移動の際、ジャンプの着地からの衝撃を和らげるのが主な役目である。餌となる小動物に飛びついて両肢で押さえつけたり、冬眠などのために土砂を掘ったり、汚れ落としのために片肢で顔を拭いたりする動作も可能である。

幼体のオタマジャクシは、えら呼吸を行い、尾を使って泳ぐため、淡水中でないと生きることができない。オタマジャクシは変態することで、尾をもたず肺呼吸する、四肢をもった仔ガエルとなる。

カエルは水辺で生活し、陸と水中の両方で生活する種類が多いが、ほとんど陸上だけを生活の主体にしているもの、樹上にまで進出している種類もいる。わずかに肺呼吸も行っているが、呼吸の大部分は皮膚呼吸に頼っていて、皮膚がある程度湿っていないと生きていけない。また、環境の変化によって体温が変化する変温動物なので、極端に暑かったり、寒かったりする環境のなかでは土中などで休眠する。

ノーベル賞の授賞式では参加した学生と受賞者がカエルのようにジャンプする「蛙跳び」の儀式があり、これは受賞者のさらなる飛躍を願ってということである。受賞者の参加は自由意思によるが、参加した受賞者には「カエル勲章」が授けられる。

ピョコピョコと跳ねながら前にしか進まないので「前に進む」「跳躍」、変態を通して生きるステージを変えることから「ヒーリング」や「癒し」(特に感情的なもの=「水」からあがるため)の象徴として扱われている。

キーワード

前進、跳躍、感情の癒し、浄化

関連するシンボル

ヘビ

ヘビが好んでカエルを食べることから「ヘビににらまれたカエル」という表現があり、恐怖で身がすくんで動けない様子を表す。(実際には、カエルが動かないのは、身がすくんでいるのではなく、逃げるための戦略ではないかと近年の研究で明らかになった。)

登場するオラクルカードデッキ

『The SPIRIT ANIMAL ORACLE』 By Colette Baron-Reid

28.カエルのスピリット(ごちゃごちゃを片付けて。)

カエルは水から上がり、陸での生活にガラリと生活様式を切り替えていきます。このカードのメッセージは、ごちゃごちゃ(clutter)を片付けるということ。カエルは生きる場所を切り替えること、特に「水」からあがることから、感情の切り替え、感情の癒しの象徴です(「水」は感情の象徴)。私たちがもっとも簡単に感情を切り替えられるとしたら、それは片づけることです。部屋の乱れは心の乱れといいますが、部屋が乱れていると心まで散らかってしまいます。また、スケジュールや人間関係も、気がついたらごちゃごちゃしてしまって、感情を摩耗させてしまうのです。カエルが現れたことで、そこから学ぶのは、これらを片付けることでいったんリセットすることです。環境をきれいに片づけて、いったんリセットしてしまえば、もう前だけ向いて、飛び跳ねながら軽やかに進んで行くことができます。気持ちの重たさも、部屋の散らかりのせいだったりするのです。

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