ブッダ【悟り、目覚めたひと、内なる声、苦しみを乗り越える、問題の解決】

仏教

Buddha。仏陀、仏(ぶつ、ほとけ)とも称され、悟りの最高位「仏の悟り」を開いた人を指す。歴史的には実在した釈迦(ゴータマ・シッダールタ)を意味する。釈迦は、北インドの人物で、仏教の開祖である。

父はシュッドーダナ(ゴータマ)、母マヤ(摩耶夫人)である。マヤは、出産のための里帰りの途上、カピラヴァストゥ郊外のルンビニで子を産んだ。この誕生に関して、釈迦はマヤの右脇から生まれ出て7歩あゆみ、右手を上に、左手を下に向けて『天上天下唯我独尊』と言ったとされている。マーヤーは出産した7日後に亡くなった。この子はシッダールタと名付けられ、マヤの妹によって育てられた。

釈迦(ゴータマ・シッダールタ)は、父のカピラヴァストゥ城にて、何不自由なく、裕福な暮らしをして、16歳または19歳で母方の従妹のヤショーダラと結婚し、跡継ぎ息子としてラーフラをもうけた。

釈迦(ゴータマ・シッダールタ)が出家を志すきっかけとなったエピソードとして、四門出遊という故事がある。釈迦が初めてカピラヴァストゥ城から外出したとき、最初の外出では老人に会い、2回目の外出では病人に会い、3回目の外出では死者に会い、この身には老いも病も死もある、との避けられない苦しみを感じた。そして、4回目の外出では1人の修行者(僧侶)に出会い、老いと病と死にとらわれない違った生き方を知り、出家の意志を持つようになったという。

シッダールタ(釈迦)は、王族としての贅沢な生活に飽き足らず、また人生の無常や苦しみを痛感し、人生の真実を追求しようと志して、29歳で出家した。息子ラーフラが産まれて間もない頃、深夜にシッダールタは城を抜け出したのである。

その後、6年の間に様々な修行者、修行場を訪れ、様々な苦行を行った。断食修行でわずかな水と豆類などで何日も過ごした。断食行為は心身を極度に消耗するのみであり、シッダールタの身体は骨と皮のみとなり、やせ細った肉体となっていた。

6年の苦行の後に山から出てくる釈迦を表した像(室町時代の15世紀から16世紀の作。奈良国立博物館蔵)

しかし、スジャータから乳がゆの施しを得たことで、過度の快楽が不適切であるのと同様に、極端な苦行も不適切であると悟ってシッダールタは苦行をやめることにした。

35歳になったシッダールタは、ナイランジャナー川で沐浴したあと、村娘のスジャータから乳がゆの布施を受け、体力を回復してピパル(菩提樹)の下に坐して瞑想に入り、ついに悟りに達して仏陀(ブッダ)となった。

こうしてブッダの悟りからはじまった、教えは「仏教」として、インドから広く伝わり、今日でも日本人にとってなじみの深い宗教のひとつとなっている。

アセンデッドマスター(過去に地球上で存在していた偉人や聖人の高尚な魂)としてのブッダは、私たち人間が内なる教師と接触するのを助け、私たちがどのように感じているかを認め、それを受け入れて、私たちが感じる苦しみを乗り越えることができるように励ますという役割を果たしているとされる。

キーワード

悟り、目覚めたひと、内なる声、苦しみを乗り越える、問題の解決

関連するシンボル

菩提樹(ピパル)

菩提樹(ピパル)は、仏陀がすべての生きとし生けるものを、苦しみから解放するために瞑想することを選んだ木である。アーユルヴェーダでは、粉末状の菩提樹の煎じ薬を使用して、傷を癒し、感染症を治療するのに使われる。

登場するオラクルカードデッキ

 『KEEPERS OF THE LIGHT ORACLE CARDS』 by Kyle Gray

Master Buddha(マスター・ブッダ)【意識の向上】

ブッダが瞑想のなかで悟りを開いたように、仏教では瞑想が重視されています。瞑想とは、世の中の喧噪から逃れ、自分自身の心とつながることです。世の中の喧噪に飲み込まれると、恐怖からの幻想にいつのまにか飲み込まれ、自分を見失い、内なる声が聞き取れなくなってしまいます。ここにブッダが現れたことは、もう一度、瞑想をするように、内なる自分との深いつながりを復活させ、自分の内なる声を信頼するためです。自分の本当の気持ちと、本当の感覚に集中してください。ここにブッダが現れた時点で、いろいろな縁があなたの味方になっているということを意味しています。今、人生における悩みの解決策をふと思いつくかもしれません。それがあなたの心の声であり、真実の声です。それを信用してみましょう。自分ひとりの思考では思いつかなかったアイデアが、あなたをステキな未来に導いてくれます。

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