Armadillo。アルマジロは、鎧のような皮膚に覆われ、丸くなって、外敵から身を守ることで知られている。実物は見たことがなくても、名前は知っていて、姿の想像ができるという人も多い生き物。たまに動物園で見かけることがあるが、夜行性の生き物のコーナーか、小さな哺乳類コーナーにいるため、想像以上に目立つことがあまりない印象がある。
アルマジロの体の内側を除く全身は、皮膚が変化した骨状の板(鱗甲板)で形成された甲皮で覆われている。「アルマジロ (Armadillo)」という英名はスペイン語でを意味する「armado」 に由来し、「鎧を着た小さなもの」を意味する。その皮膚の硬度は、時には銃弾を跳ね返すほどであるとされている。一般には、敵に出会うと丸まってボール状の形になり身を守るといわれているが、完全なボール状になることができる種類はごく一部のアルマジロのみである。
アルマジロは、夜行性で、嗅覚で餌を探し、シロアリなどの昆虫やミミズ、カタツムリ、ヘビなどの小動物を主に食べ、時折トウモロコシなど植物を食べることもある。敵に襲われると手足を引っ込め、硬い甲羅で身を守る。暑い日中は、地下に穴を掘って巣を作り、巣穴の中で眠って過ごす。睡眠時間は非常に長く、1日平均18時間。アリクイと同様に粘着力のある長い舌を持ち、シロアリやアリを効率良く舐め取って食べることができるように適応している。前足には長く鋭い爪があり、穴掘りに適した体になっている。
もともとは南アメリカ大陸の生物であると考えられているが、近年は北アメリカ大陸でも見られるようになり、アメリカ合衆国南部では一般的に見かけられるようになってきている。アルマジロは、ペットとして飼育されることも多く、意外と人になつく生き物である。しかし、一方では、穴を掘るという性質から、農地や庭を荒らす害獣と認識され、駆除の対象にもなっている。
南米では、アルマジロの肉を食用としているほか、甲羅はチャランゴと呼ばれる楽器の材料に使われている。
日本でも個人でペットとして飼育することが可能である。特に法令による規制は受けていないので、許可や登録などの義務は無い。ずんぐりとした体に、長細い尻尾からツチノコの正体であるともいわれている。
オラクルカードにおいては、「武装した小さなもの」という、その名の通り、アルマジロの硬い皮膚が注目され「エネルギー的な鎧と防御」「自己肯定感」「健全な距離感」「独立性」といった象徴として登場する。
キーワード
エネルギー的な鎧と防御、自己肯定感、健全な距離感、独立性
関連するシンボル
特になし
登場するオラクルカードデッキ
『The SPIRIT ANIMAL ORACLE』 By Colette Baron-Reid
アルマジロは、弾丸をも跳ね返すという、その装甲の強さがシンボルとなっています。このカードでは「健全な境界を設定する。」という言葉が書かれており、ちゃんと自分の範囲を守るという意味が示されています。社会の中で生きていると、自分のスペースに入られてしまい、断りたくても断れなかったりすることも多々あります。自分でここまでと設定を決めていても、それ以上にやりすぎてしまって「自分はなんてお人好しなんだ」と反省してしまうこともしょっちゅうです。そんなとき、ちゃんと「ノー」という強さを与えてくれるのがアルマジロです。嫌なら嫌で、はっきり断っていいんです。それよりも、自分を守ることのほうがよっぽど大切なのです。自分が傷つけられないためにも、自分と相手の境界は、きっちり守るようにしましょう。
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