Wolf。オオカミは、イヌにもよく似ており、見た目もかっこよく、そして非常に知的な存在としていろいろはなところに登場します。ネイティブアメリカンの装飾品などにも使われ、神秘的な存在として扱われることも多い生き物です。
基本情報
オオカミはハイイロオオカミともいい、現存するイヌ科の動物の中で最大の動物です。他のイヌ科の動物とは、耳や口のまわりがあまり尖っていないこと、また胴体が短く、尾が長いことで区別されています。オオカミの毛皮は通常、白色、茶色、灰色、黒色が混ざっているが、北極圏に生息する種類ではほとんど白であることもあります。
オオカミは、イヌ属の中で最も協力的な狩猟に特化しており、大きな獲物に挑むための身体的適応や、より社会的な性質、高度な表現行動などがそれを示しています。オオカミは、基本的には子供を作るペア(夫婦)とその子供からなる核家族で移動します。オオカミは強い縄張り意識があり、この縄張りをめぐる争いがオオカミの主な死亡原因となっています。オオカミは主に肉食性で、シカやイノシシ、ヒツジ、バイソンなどの大型哺乳類のほか、小動物、家畜、腐肉、生ゴミなどを食べます。オオカミの最高速度は時速70kmとされ、その速度で20分間、また時速30km前後なら7時間以上獲物を追い回す事ができるといわれています。
オオカミは人間との交流の歴史が長く、ほとんどの牧畜社会では家畜を襲うことから軽蔑され狩られてきたが、逆に一部の農耕社会や狩猟採集社会では尊敬されてきた存在でもあります。現在、家畜やペットになっているイヌたちの祖先ともいわれています。
オオカミはボディランゲージ、表情、遠吠えなどで群れの内外とコミュニケーションを取っています。表情やしぐさは群れの順位を確認する際に良く使われます。遠吠えは、群れの仲間との連絡、狩りの前触れ、縄張りの主張などの目的で行われ、吠え方が異なるといわれる。合唱のように共同で遠吠えすることもあります。幼少の個体は驚いた時などに「キャンキャン」などと鳴くことがあるが、成長すると通常は吠えたり鳴いたりすることはない。
中世ヨーロッパにおいては、オオカミはしばしば死や恐怖の対象として描写される。童話『赤ずきん』では、オオカミは主人公の赤ずきんを食べようとする悪役として描かれている。しかし、オオカミは一匹だけで大きな獲物を狩る習性はなく、基本的に臆病な動物であるため、科学的にみてこのようなオオカミの解釈は正しくないといえる。
キリスト教においても、オオカミは邪悪な害獣として扱われることが多く、七つの大罪では、ユニコーンやドラゴンと同じく『憤怒』を象徴する動物として扱われることがある。
人間がオオカミに変身する人狼についての記述が古代よりしばしばみられる。ヨーロッパでオオカミを忌み嫌うのは中世キリスト教が、土着の信仰を駆逐するため『人狼伝説』を利用してきた影響が大きいとされている。中世のヨーロッパでは、人狼の存在が信じられており、昼間は人間の姿をしている人狼が、夜間にはオオカミの姿で他の人間を襲い、銀の武器(銀の弾丸など)でなければ倒すことができないなどとされた。
日本においては、神社の狛犬がオオカミの形になっていたり(飯舘山津見神社、秩父三峯神社や武蔵御嶽神社など)、物語の重要なキーパーソンとしてオオカミが登場することもしばしばあり、神格化された生き物として扱われることが多い。なかでも、映画『もののけ姫』に登場する「ヤマイヌ」は「ニホンオオカミ」(もしくはそれが神化したもの)をモチーフにしており、日本人にとってオオカミの存在がいかに大きいかがよくわかる。
オラクルカードにおいては、オオカミは先をゆく者であることが注目され「教師」「サイキックな洞察」「社会のバランス」「導き」、またよくあるオオカミの伝説に関連して「満月」「独立」「癒しをもたらすもの」「聖なる自信」「儀式」といった象徴として登場する。
キーワード
教師、サイキックな洞察、社会のバランス、導き、独立、儀式
関連するシンボル
イヌ
イヌは、オオカミを祖先として、人間のペットとして進化してきた生き物であると考えられています。逆に、オオカミはイヌのなかまとして最大の種類と考えられています。
登場するオラクルカードデッキ
『The SPIRIT ANIMAL ORACLE』 By Colette Baron-Reid
オオカミがこちらをじっと見つめて、人生において重要なことを伝えようとしているような表情で描かれたカードです。オオカミは、私たちの人生の先をゆき、導きを与えてくれる存在です。ここで学ぶべきことは、これまで学んできたことをきちんと活かして、この先へ進んでいくということです。つまり、単なる知識で終わらせるのではなく、それを生きるための知恵として活用していくことを教えてくれているのです。それが世界と調和することであり、世界と調和しているとき、あなたの手元には必要な知識がやってきて、そしてそれを活用するチャンスが次々にやってきます。それが生きる知恵です。さぁ、これまで培ってきた知識をゴリゴリ活用して、明日を切り拓いていきましょう。今こそ、過去の経験で未来を明るく照らすときです。
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