Rhino。サイは、頭に生えた角を特徴とし、陸上ではゾウの次に大きな体を持ち、厚くて硬い皮膚に覆われた草食動物。草原や森林、熱帯雨林、湿地に生息する。体の大きさは種によって差があり、体長2~4m、体重は700~3500kgと幅がある。体には体毛がなく、短い尾の先にわずかな毛が房状に生えているが、体の皮膚にはひだがあり、鎧を着ているように見えるものもいる。
ラテン語、および英名「rhinoceros」は「角」に由来し、古代ギリシャ語で鼻を指す「rhis」と角を指す「ceras」を組み合わせたものとされる。
いずれのサイの頭部にも、1本か2本の太い角をもっている。角の長さも種によって差があるが、短いもので25cm、長いものでは1.5m程の長さがある。この角は爪と同じように角質化した皮膚で出来ていて、一生のあいだ伸び続ける。硬いものにぶつかったり、闘争などによって角がとれたり、折れたりした場合は、ウシの角とは違い、またあとから伸びてくる。この角のがあることから、ユニコーン伝説の元ネタであるとされたこともある。また、四肢は短く頑丈で、指趾は3本。
体色はもともと灰色や褐色などをしているが、サイの仲間は泥浴びを好み、地面を転げまわる習性があることから、体色はしばしば土壌の色を帯びている。サイの皮膚はあらゆる動物の中でも最硬といわれ、肉食獣の爪や牙を容易には通さない。そのため、肉食獣に捕食されるようなことはあまりない。
サイは夜行性あるいは薄明薄暮性(明け方や夕方に行動する)である。母親とその幼獣を除けば主に基本的に単独で生活する。昼間は木陰で休み、水場で水を飲み、水浴びや泥浴びをして体温調節したりする。種によってまちまちだが、オスは約8~10歳で性的に成熟し、メスは5~7歳で成熟する。飼育下での寿命は35〜50年、野生では25〜40年程度と言われている。
普段の性格はおとなしいが、一度暴走し始めると誰も手に負えなくなるサイの性格に由来して、 金融市場において破局的な結果を招くと多くの者に予見されているにもかかわらず、軽視されがちな材料(問題)のことを「灰色のサイ(Gray Rhino)」と表現される。
オラクルカードにおいては、やはりに角に注目され、角によって「問題を取り除く」「(困難を乗り越えて)レベルアップする」「問題に向き合う」の象徴として扱われている。また、「豊かさ」や「奇跡」のシンボルともなっている。
キーワード
角、問題を取り除く、レベルアップ、豊かさ、奇跡
関連するシンボル
ユニコーン
ユニコーンは伝説の一角獣である。その特徴はウマの体に角があることだが、角という特徴から、サイが伝説の元ネタとして扱われたこともあった。
登場するオラクルカードデッキ
『The SPIRIT ANIMAL ORACLE』 By Colette Baron-Reid
サイが角で、力強く突き進むことを象徴するように「障害(問題)を乗り越える」ということにポイントが置かれたカードです。物理的に目の前に「問題」があって、それを乗り越えようとするサイを創造してみるとわかりやすいかもしれません。サイは角がありますから、そのまま突っ走って、角で押し潰しで進むこともできるでしょう。あるいは踏んでいくことも、また少し遠回りしたり、飛び越えることもできるかもしれません。つまり、目の前の問題を超える方法はいくらでもあって、ただそれを実行すればよいというだけの話になります。道を開くための道は、いつでも複数あるものです。また、目の前の「問題」を乗り越えた先を考えてみると、世界がグッと開けていることが想像できます。目の前の景色しか見ていなかったから、狭いと思っていたけど、その向こう側には無限の可能性が広がっていたのです。「問題」にぶち当たるのはいいことです。それを超えていくことができれば、いいことが間違いなく起こるのですから。
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